第294話テレビゲームをしている彼女、プロでもある

翌日。

「エミリー、迎えに来たよ。街を案内してあげる」

カイアがこんなに早起きして、しかもこんなに張り切っているのは珍しい。それでも彼女はまっすぐエミリーのもとへ向かった。

幸い、エミリーは寝坊するタイプではなく、すでに起きていた。

だが、カイアがあまりに勢いよく入ってきたものだから、面識のないマチルダが思わず彼女を制した。

カイアほどの身分なら、安全のために護衛がつくのが自然だ。そういう環境で育った彼女には、この人物が格闘の心得を持つことくらいすぐにわかった。

昨日のうちに、エミリーの素性も把握している。シルバーライトシティの小さな家の娘で、しかも寵愛されているわけでもない。

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